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トランプ大統領 – 就任から1年

トランプ大統領は日本の首相のお気に入りかもしれませんが、世界の他のほとんどの国ではそのように好意的には見られていません。実際、多くの人は、トランプ大統領が任期を全うできるかどうか疑問に思っています。大統領の1年を振り返ってみましょう。

北朝鮮
トランプ大統領は、北朝鮮が核弾頭を積んだ“ICBM(大陸間弾道ミサイル)”を開発することは“ない”とツイートしましたが、そのすぐ後で、実際に開発が進んでいることが明らかになりました。現在、北朝鮮は水素爆弾を所有している可能性が極めて高く、また、アメリカまで届くミサイルを所有していることはほぼ確実です。これに対し、トランプ大統領はツイッターで北朝鮮の指導者を「小さなロケットマン」や「ちびで小太り」と呼んで侮辱しました。また、北朝鮮を“炎と怒り”で“完全に破壊する”と脅しました。

ハーバート・マクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官が“予防戦争”について言及しており、ホワイトハウスでは、北朝鮮の核武装を阻止することは不可能であり、いかなるリスクがあろうと軍事的に対処しなければならないだろうという見方が大半を占めています。これはとても恐ろしいことです。ある著名な専門家は、今後数カ月のうちに戦争が起こる可能性を50%と予測しています。

気候変動
ドナルド・トランプ大統領は気候変動は起きていないと繰り返し述べています。2012年には「気候変動のコンセプトは、アメリカの製造業の競争力を弱めるために中国が中国のために作り上げたものだ」とツイートしました。6月には気候変動抑制に関するパリ協定(2015年)から脱退し、世界中から非難を浴びました。

ロシア
トランプ大統領は、ウラジーミル・プーチン大統領との関係を改善するために対ロシア制裁を解除することを望んでいますが、これに関してほとんどの政府高官と意見が対立しています。2018年には、トランプ大統領がジェームズ・マティス国防長官とレックス・ティラーソン国務長官を解任しロシア寄りの人物を後任に据えるか、またはプーチン大統領がトランプ大統領と仲たがいするかのいずれかだろうと予測されています。

中国
トランプ大統領は中国との関係において2つの目標を掲げていますが、その2つは相反するものです。まず、トランプ大統領は中国との貿易協定を米国に有利な形で結び直したいと考えています。一方で、北朝鮮へさらなる圧力をかけるために中国に対して一層の協力を求めています。トランプ大統領は押したり、引いたりを同時に行っているのです。今後、この方針がどのような結果となるのかは不明ですが、中国が国境近くに難民キャンプを建設中であるという報道がされており、中国が北朝鮮の体制崩壊あるいは朝鮮半島における戦争に備えているのではないかと考えられています。

その他の問題
トランプ大統領は長い間イランと敵対しています。イランの核開発プログラムの抑制と引き換えにオバマ大統領が合意した制裁緩和の破棄を望んでいると思われます。また、トランプ大統領はシリアの将来について特に計画がないようであり、シリアにおけるロシアの存在感低下に伴い、イランがシリアに介入して今後大きな影響力を持つ可能性が高くなっています。ヨーロッパでは、様々な問題に関してアメリカと大きな隔たりがあります。トランプ大統領がイギリスの極右過激派グループによる“イスラム嫌悪”の投稿にリツイートした際には、ヨーロッパにおける一番の同盟国であるイギリスのテリーザ・メイ首相までもが激怒しました。そして、メイ首相の非難に対しトランプ大統領もまた怒りの反応を示しました。

これが2017年のトランプ大統領でした。トランプ大統領が2018年に何をするのか、私たちは見守るしかありません。