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ザ・シャード

昨今、世界の超高層ビルは米国のほか、アラビア半島、クアラルンプール、台北、東京といった東アジアの都市でほとんどが建設されています。ヨーロッパで「摩天楼」は久しく人気がありませんでした。しかし、2013年2月、西ヨーロッパで最高層のビル「ザ・シャード」がロンドンで一般公開されました。

まずはいくつかの統計データをご紹介しましょう。世界最高層のブルジュ・ハリファ(ドバイ)の829.8メートルには遠く及ばないとはいえ、「ザ・シャード」もかなりの高さがあります(ちなみに東京スカイツリーは634メートル)。EU内では最高、ヨーロッパ全体でもモスクワのマーキュリー・シティー・タワーに次いで2番目の高さです。

「ザ・シャード」はピラミッド形で全面ガラス張りになっています。居住可能階数は72階、展望ギャラリーと屋外型展望台があります。地上階は、ロビー、オフィス(2階~28階)、レストラン(31階~33階)、高級ホテル(34階~52階)、スパ(52階)、マンション(53階~65階)、展望施設(68階~72階)、塔屋(73階~95階)となっています。

「ザ・シャード」を設計したレンゾ・ピアノは、古くからロンドン名物とされてきた高くそびえる多くの教会の尖塔(先端部)を想起させる細長く繊細なビルにしようとしました。外面には11,000枚の角度つきのガラスが張られています。そこに太陽光や空が反射するので、ビルの外観は天候や季節に応じて変化します。

「ザ・シャード」の名前の意味はなんでしょうか。「シャード(shard)」とはガラスの破片のことで、通常は3角形にとがった危険なものです。英国の歴史的環境保全にかかわる公共団体「イングリッシュ・ヘリテッジ」は、「ザ・シャード」を「歴史的ロンドンの心臓に突き刺さるガラスの破片」だと批判しました。このような反対にもかかわらず、「ザ・シャード」の名称は熱烈に支持されました。これはすぐ川向こうにある「ガーキン」のように、ロンドンの新しいビルに変わった名前をつける流行に乗ったものです。

その大きさから、「ザ・シャード」には「エゴイスティックな建築的傷跡」、「強欲・独占性・財政的不安定感のシンボル」など多くの批判がありました(セカンドハウスをお探しなら、ビル内のマンション価格は最高5,000万ポンドです)。

一方、「ザ・シャード」には多くのサポーターもいます。彼らはその卓越した様式を賛美し、「ザ・シャード」が既に地域に数多くの様々な新たな雇用を創出し、地元駅の改装や職業訓練の費用も賄っていると指摘しています。さらにセント・ポール大聖堂のようなロンドンの古い有名建築も、建築当時は非常に巨大なものとして捉えられており、「ザ・シャード」も時代とともに進んできたロンドンの伝統を継承しているといえます。概して言えば、このビルは好意的に受け止められているようです。

ロンドンへのフライトが面倒であれば、下記リンク先でザ・シャードからの眺めがご覧になれます。音響効果つきでズーム可能な360度インタラクティブなパノラマが楽しめます。

http://static.guim.co.uk/interactivestore/2013/2/1/1359683910917/471154/index.html
[リンク名:ザ・シャードからの眺め]

どうぞお楽しみください。