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文部省式かヘボン式か

今回は、日本語をラテン文字に翻字するローマ字化方式について考えてみましょう。主に、訓令式(文部省式)とヘボン式の2つの方式があります。どちらも広く使用されており、導入以降、部分的な修正が行われてきました。現在使用されているヘボン式には、数個の異なるバージョンがあります。

訓令式は、初期の日本式から派生した日本政府が認めたローマ字表記法であり、1930年代から徐々に導入されました。政府公認の方式のため、学校で使用されるほか、地図や海図など多数の公文書に使われています。国会図書館も訓令式を使っています。ただし、訓令式では、<し>を「si」、<つ>を(「tsu」ではなく)「tu」と翻字するため、日本語ができない外国人は正しく発音できないと批判されてきました。

これに対してヘボン式は、1887年の和英辞典第3版でジェームス・ヘボンが始めて使い、日本語ができない人にとって、より正確な発音が可能になると一般的に言われています。公認ではないものの、ヘボン式は外務省や経済産業省など一部の省庁で使われています。最も広く使われているローマ字化方式です。

国土交通省では、道路や駅といった交通標識に、ヘボン式の使用を義務づけています。ヘボン式は、警察署、市役所、神社仏閣などの表示案内にも使われています。また、ジャパンタイムズなどの日本の英字新聞でも使用されています。各都市や県では、旅行者や住民向けの刊行物にヘボン式を使っており、外務省では英語刊行物やパスポートでヘボン式を使用しています。

ではどちらの方式がよいのでしょう。幅広い普及という面から考えると、日本語が正確に発音できることから、日本語ができない旅行者や観光客にとってはヘボン式の方が明らかに適しています。しかし、ヘボン式の場合、音韻論では優れていても、<へ>や<は>を助詞として表記するときなどに、日本語の文法を訓令式ほど明確には表わしません。したがって、訓令式は日本語を母国語とする人や真面目な日本語学習者向きと言えます。

結論は、「それぞれの好みにあわせて」ということです。最高のローマ字化方式とは、本人の必要性に最も適した方式といえるでしょう。