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JeffのEnglish Tips

 

イディオムについて – 色彩編

今回取り上げるイディオムは、色を使ったイディオムです。色彩の持つ意味合いは国によって随分異なります。ここでは英語・米語で用いられる色を使ったイディオムがどのような意味を持つかを説明します。


赤を使ったイディオムはたくさんあります。一般的に赤はネガティブな色と考えられ、危険の兆候とされます。赤信号が「止まれ」を意味するのはこのためです。

「see red」は非常に怒るという意味です。
‘My boss really saw red when I was late for work again. He fired me.’
「私がまた朝遅刻したら上司は本当に真っ赤になって、ついに解雇を言い渡した」の「真っ赤になって」は「激怒して」となります。

「like a red rag to a bull - 牛に赤い布をあげるようなもの」は相手を非常に怒らせるという意味です(これは赤色を見ると牛は怒りだすという勘違いな常識から生まれました)。
‘Telling Jim that his team was certain to be demoted was like a red rag to a bull. He loves that team.’
「ジムに彼のチームは降格間違いなしだと言ったら、チーム思いのジムは牛に赤い布を振りかざした時のようだった」は「ジムを激怒させることになった」となります。

「red herring – 赤いニシン」は重要なものから気をそらすための何か余計なものという意味です。
‘All Jim’s talk about his team’s new manager was just a red herring. They are certain to be demoted.’
「新しい上司についてばかり言及するジムの説明は赤いニシン(陽動作戦)だ。このチームの降格ははっきりしている」

英語の「in the red」は日本語でも「赤字になる」と同様の表現になります(英語の「in the black」も日本語の「黒字になる」と一致します)。
従って‘Jim’s team is 20 million pounds in the red too.’は日本人には読んで字のごとくです。

「red tape」は物事をスムーズに進める上での阻害要因となる官僚的な規制要件という意味があります。
‘Getting a visa involves a lot of red tape.’
「ビザの取得にはたくさんの赤いテープ(お役所仕事)が介入する」

「to ‘be caught red-handed – 赤い手に掴まれる」は「現行犯で捕まえられる」という意味です。
‘Bob’s wife caught him red-handed when she saw him with his new girlfriend.’
「ボブの妻は、彼が新しいガールフレンドといるところを見るなりred hand で捕まえた」は「現場を押さえた」という意味です。


緑は一般的に心を落ち着かせ、人をポジティブにさせる色とされます。信号の「進め」も緑色です。

「green light」は物事の着手に許可を与えることを意味します。
‘My boss gave my new project the green light.’
「僕の新しいプロジェクトに上司から green light(許可)をもらった」

「green fingers」は庭作りが上手なことを意味します。
‘My sister has green fingers. Her garden always looks beautiful.’
「うちの妹は green fingers だから(庭作りがうまいから)、庭がいつもきれいになっている」

この他に、緑色は「エコ」に関連して使用されたり、活動や思想に接頭語として使用されます。例えば、green movement - 植樹プロジェクト、green politics - 環境保護政策、green party – 緑の党、green policy - 緑化政策など、新しい英単語を形成する動きが高まっています。「green belt」はビル開発が規制される都市隣接区域を意味します。

「green with envy」は例外的な意味を持ちます。
‘Tomoko was green with envy when she saw my new coat.’
を直訳すると「私の新しいコートを見た時、友子は嫉妬で緑色になった」ですが、「嫉妬で緑色になる」は、「ひどく嫉妬する」ことを意味します。


青はいろいろな概念を表現する色です。

「feeling blue」は気持ちが落ち込むという意味です。これに由来してジャズのジャンルとしてブルースが生まれました。
‘I’m feeling really blue since my girlfriend left me.’
「ガールフレンドと別れてから本当にブルーな気分だ」

「blue blood」は上流階級出身者を意味します。
‘Jenny’s a real blue blood. Her family is one of the oldest in New England.’
「ニューイングランド州最古の名門一族の出身ともあれば、ジェニーは正真正銘 blue blood だ」つまり、ジェニーは名だたる家柄のお嬢様ということになります。

「blue in the face – 顔が青くなる」まで何かをすることは、長い間効果がないことを意味します。

‘You can ask John to stop smoking till you are blue in the face. He just won’t listen.’
これは直訳すると「君は顔が青くなるまでジョンに禁煙を頼み続けるがいい。でも彼は聞く耳を持たないよ」ですが、禁煙を頼み続けても効果はないという意味になります。

「blue-collar – ブルーカラー」は肉体労働者を意味します。

その他の色について
「white-collar – ホワイトカラー」はオフィスワーカーを意味します。白は生粋という意味合いで多く用いられます。

「black and white」には書き出すという意味があります。
‘A verbal agreement is not enough. He wants it in black and white.’
「口約束では不十分だとして文書で記すことを要求されている」 「black and white」にはこの他に、物事をはっきり区別するという意味もあります。
‘Illegal immigration is not a black and white issue as the Senator seems to think. It also benefits the US economy.’
「米国経済にとってのメリットを考慮し、議員は不法入国問題をあいまいにさせておきたい構えのようだ」

一般的に黒はネガティブな色とされます。葬儀で黒い服を着るのもこのためです。
‘It was a black day for Jim when his team was demoted.’
「ジムにとってのブラックデー(最悪の日)はチームが格下げになった日だった」

灰色は、はっきりしない箇所、見解などを表します。
‘The new regulations contain a grey* area. They need to be clarified.’
「新しい規則には不明瞭な点がある。明確化すべきだ」
‘It looks like a black and white issue, but the reality is that there are shades of grey.’
「一見白黒はっきりした問題に見えるが、実際のところグレーな部分もある」

黄色は臆病者にたとえられます。
‘Richard is afraid to take the test. He’s yellow.’
「リチャードは試験を受けるのを心配している。臆病だなあ」

in the pink」は健康状態が非常に良いという意味です。
‘I’m in the pink. The doctor said my check-up was fine.’
「健康状態は最高よ。お医者さんが太鼓判押してくれたわ」

色を使ったイディオムの一例をご紹介しました。他にもたくさんありますので勉強してみてはいかがでしょう。きっと英語の幅が広がります。

*注:灰色の綴りは英語で grey、米語では gray です。