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JeffのEnglish Tips

 

イングランドの西部地方

前回はロンドンについてお話したので、今回はロンドン以外の英国の地方についてお話します。まず West Country - イングランドの西部地方 - についてです。West CountryはSouth West England - イングランド南西部とも呼ばれ、グレートブリテン島最南端の西側に縦長に広がっています。

West Countryの定義は1つではありませんが、一般的にコーンウォール州、デボン州、ドーセット州、サマセット州、ブリストル市が含まれます。この一帯はトマス・ハーディ原作のウェセックス物語で知られる地帯とほぼ一致します(コーンウォール州を除き、もっと西よりにあるいくつかの州が含まれます)。West Countryには大きな市や町がいくつかありますが、多くは田舎で、農業以外ほとんど産業はなく、環境客もめったに来ません。イギリスきっての天候に恵まれた地域で、また海岸線を望む景勝地ということもあり、休日には地元だけでなく各地から人々が集まる人気のスポットです。

詳しく見て行くと、西端にはグレートブリテン島本土の西部のほとんどを締めるランズエンド岬と最南端にあるリザード岬を有するコーンウォール州が位置します。この地方では18世紀末までコーニッシュ(Cornish)の呼ばれるウェールズ語に近い固有のケルト語が使われていました。近年コーニッシュ語が復活を見せ、この地方に住む多くの人々が自らをイングリッシュでもブリティッシュでもなく、コーニッシュであると自負しています。

コーンウォール沿岸は岩だらけですが、幅広い河口や美しい海岸もいくつか見られます。最北端は英国で一番人気のサーフスポットです。内陸はほとんどが放牧地で、ところどころにスズ炭鉱が点在しています。ここでは青銅器時代からスズが採掘されています。グレートブリテン島全域に沿って広がるのはコーンウォール州のボドミンムーア、デボン州のダートムーア、デボン州からサマセット州にかけて広がるエクスムーアなどの原野(荒れ地)です。これらの原野は荒涼とした自然のままで、視界を遮るものはなく、道と茂みとの境もありません。ダートムーアは暗い牢獄と自由に放浪する野生のポニーがあることで知られています。ここはまた、シャーロックホームズシリーズの『バスカヴィル家の犬』のゆかりの地としても有名です。デボン州の南岸には古くからの港湾都市プリマスがあります。プリマスは1588年にフランシス・ドレークがスペインの無敵艦隊を打ち破るべく出帆した地です。さらに1620年にはピルグリムファーザーズがアメリカにプリマス植民地を求め、ここから船出しました。

デボン州では海岸リゾート地のトーキー近郊から4万年以上前の人骨の顎の一部が発見されました。これはヨーロッパ北西部で出土されたヒトの化石の中では最古のものです。

ドーセット州とサマセット州を東に進むと、海抜が一層低くなり肥沃になります。かつてドーセットの主力産業は農業でしたが、現在ではその美しい田園地方と海岸を強みとする観光事業が主力となっています。トマス・ハーディのほかにも、ジェームズボンド作品のイアン・フレミングやスパイ小説家のジョン・ルカレなど著名な作家の多くがドーセットに居を構えました。

ドーセットの北側の起伏で肥沃な丘に位置するのはサマセット州です。ここはチェダーチーズとアップルサイダーの発祥の地です。サマセットでは是非訪ねてほしい場所がたくさんありますが、中でも優美な古代ローマ建築のスパ・シティで、伝説のKing Arthur and Bathとゆかりの深いグラストンベリー・トアは必見です。

最後に、ブリストルもはずせません。かつて英国最大規模を誇ったこの古くからの港湾都市は、今も変わらず重要な港であると同時に製造業の中心地でもあります。ブリストルはイングランド西部地方 – West Country - 最大の都市です。

さてWest Countryについてざっとお話してきました。イギリスに行くことがあったら是非数日間かけて旅してみてください。きっと楽しい旅になると思います。