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第4回:論文のTitleのつけ方 (1)

こんにちは、David McQuireです。私もクリスマスから年始にかけてまとまった休暇を過ごしました。皆さんはリフレッシュしましたか。これから一年、アクセプトされる論文を目指して一緒にがんばりましょう。

今回は論文の顔ともいえる「Title」のつけ方をお話します。Titleはジャーナルのエディターや読者の関心をひきつけるための、最初にして唯一のチャンスです。本屋に立ち寄ったときを想像してみてください。店内をぶらぶらしながら本や雑誌を手にするきっかけは表紙のTitleにほかなりません。同じことが投稿論文にもいえます。興味をひくTitleでなくては手にもしてもらえません。最近は検索データベースを通して多くの人の目に触れる機会が増えました。せっかくアクセプトされても、ほかの研究者に引用されなければ意味がありません。Titleはまさしく論文の「顔」といえます。

それではどこに注意してTitleをつけたらいいのでしょう。ポイントを順にお話します。
1) 2行以内:Titleの長さは、多くの場合ジャーナルの投稿規程で指定されています。指定のない場合は、「印刷ページで2行以内」にまとめてください。このわずか2行の中に最低限必要な情報を盛り込みます

2) abbreviationは使わない:多くのジャーナルでは、Titleにおけるabbreviationやproprietary nameの使用を禁じています。フルスペルで2行以内にまとめるのは大変な作業です。

3) 非臨床試験の場合:検討した動物種や細胞系をTitleに入れます。特定の疾患モデルを使った場合はその名称をTitleに加えます。

4) 臨床試験の場合:対象とした疾患名や患者のタイプ (たとえばpatients with strokeなど) をTitleに入れます。薬剤に関する試験の場合は、その薬剤名 (対照薬を含む)、試験の相 (phase IIIなど)、試験のデザイン (double-blindなど)、試験の期間 (6 monthsなど) を含めます。

5) 簡潔にする:日本語の論文では、Titleに「… に関する検討」、「… に関する研究」といった表現をよく目にします。これをそのまま英語にすると、「A study on …」、「An investigation on …」となります。日本語だとコンパクトにまとまった印象ですが、英語だと冗長な印象を受けます。「study」、「investigation」といったtermで科学的な価値をアピールしたい気持ちはわかりますが、そもそもこのterm自体に情報として価値はまったくありません。全体的に論文のアピール度が薄れてしまい、逆効果になるおそれすらあります。繰り返しや冗長なtermを避け、最低限必要な情報だけを簡潔にまとめることを念頭においてください。

以上、今回は論文のTitleをつけるときの全般的な注意点を述べました。 次回はTitleの良い例、悪い例を取り上げながら、Titleをつけるときのテクニックについてお話します。それでは。