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第5回:論文のTitleのつけ方 (2)

こんにちは、David McQuireです。今月は前回に引き続き論文のTitleのつけ方、特に臨床試験を取り上げた際のテクニックについてお話します。

まずは一例を挙げます。

The effects of a new antihypertensive agent, amlodipine besylate, in healthy male volunteers: Phase I trial

一見、簡潔にまとまっているようにみえます。解説していきましょう。まず「The effect of …」というフレーズです。Titleに薬剤名があれば、論文でその作用が述べられていると容易に想像できます。ですからこれはカットします。また高血圧治療薬にはいろいろなタイプがあるため、「a new antihypertensive agent」ではなく「calcium antagonist」と特徴をはっきり述べた方がベターです。さらに「Phase I trial」の場合、一般に対象は健康な男性ボランティアだとわかります。よって「in healthy male volunteers」も不要です。簡単に推察できる情報の繰り返しは避けましょう。これらを考慮して書き直すと次のようになります。

Phase I trial of amlodipine besylate, a new calcium antagonist
どうでしょう。すっきりした印象を受けませんか。単語数は減りましたが必要な情報はむしろ増えています。余裕ができたので、「multiple dose」、「single dose」といった試験タイプを加えてもいいでしょう。

次の例を挙げます。
The mechanism of action of a class of potent antihypertensive agents, the calcium channel blockers (CCB) in human subjects: With special reference to amlodipine besylate

このTitleは日本語にすると簡潔なのかもしれません。しかし英語では非常に冗長です。まず「mechanism of action」は「mechanism」だけにします。次に「calcium channel blockers (CCB)」は「calcium antagonist」と短くします。このとき「calcium antagonist (CA)」とabbreviationを追加してはいけません。さらに「calcium antagonist」としたので「a class of potent antihypertensive agents」が蛇足になります。またTitleで特定の動物種を述べていなければ、一般にヒトでの試験だと想像できます。したがって「in human subjects」もカットできます。どうしても残したい場合は「in human」と短くします。「With special reference to amlodipine besylate」も「Focus on amlodipine besylate」と短く言うことができます。書き直すと次のようになります。
Mechanism of calcium antagonists: Focus on amlodipine besylate
>または
Mechanism of calcium antagonists in humans: Focus on amlodipine besylate

いかがですか。
今回取り上げたTitleのつけ方には定型パターンがいくつかあります。ひとつのテクニックとして覚えておくと、いろいろな応用できるので大変便利です (図を参照)。次回は非臨床試験の場合を取り上げてお話します。それでは。