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第10回:論文のIntroduction (1)

こんにちは。David McQuireです。今月からはいよいよ論文の中身についてお話していきます。まずは、論文の先頭を飾るIntroduction (緒言) を取り上げます。

Introductionの目的は、論文でこれから取り上げる研究がなぜ必要で、どうして自分たちが実施したのかを読者に説明することです。典型的な例でいうと、まず書き出しにその論文で取り扱うトピックの背景や現状に関する情報を提示します。次に、そうした知見や認識と照らし合わせて、自分たちの研究がどのような位置付けにあるのかを説明します。最後に、自分たちの研究の根拠を示し、「Therefore, this study was performed to …」、「The objectives of the present study were …」などと締めくくります。
それではIntroductionの構成を順番にみていきましょう。

1) 論文で取り扱う研究領域の背景や現状を簡潔に紹介します。
2) 臨床試験であるか、非臨床試験であるかを明示します。非臨床の場合には、特定の疾患の動物モデル、細胞系などを示します。薬剤を使った試験の場合は、その薬剤に関する情報を提示します。
3) 自分たちの研究のユニークさ、重要性について触れます。
4) 研究の目的を説明します。ここで研究の枠組みを仮説として提示できれば、あとはその仮説を検証する形で論を進めることができます。

以上の1)〜4) に注意しながら、特にIntroduction全体を簡潔かつ論理的な流れにするよう気を使ってください。

Introductionの長さの目安は、原稿1.5枚 (400 words) ぐらいでしょうか。これ以上長く書く場合には、その理由が読者にはっきりわかるような内容にする必要があります。特によくみかけるのは、本来はResultやDiscussionで取り上げるべきことを、Introductionで重複して記述してしまうことです。結果や結論をIntroductionで述べる必要はありません。また、論文で取り扱う研究領域の周辺の文献を引用する必要がありますが、Introductionでむやみに引用するのは避け、できる限りDiscussionで取り上げるようにしましょう。

以上、Introductionを作成する際の注意点を説明してきました。次回はより実践的なテクニックについてお話したいと思います。それでは。