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第12回:論文のMaterials (Subjects) and Methods (1)

こんにちは。David McQuireです。今月からは数回にわけてMaterials (Subjects) and Methodsのセクションを解説していきます。

Materials (Subjects) and Methodsの目的は、何を、どのようにして研究したかを記述することです。ここに記述した内容が不正確だと、結局この研究を通して何を見つけたのかをResultsで提示することができません。ジャーナルのエディターやレビュアーは、このMaterials (Subjects) and Methods とその後のResultsを大変重要視していますので、記述する内容には細心の注意が必要です。重要なポイントを順にみていきましょう。

1. 研究の対象
論文では、まずどのような患者、実験動物を対象としたかを述べる必要があります。さらに、その対象の特徴 (年齢、性別など)、その対象を選択した方法、理由を詳細に記述していきます。
例として、日本人を対象とした試験であれば、

The subjects were 60 ethnic Japanese with previously untreated hypertension.

と、人種を明確にして記述します (日本人母集団は医学英語では「アジア系人種に属する明瞭に異なった民族」と表現されます)。

また、被験者の臨床的特徴を記述する際には、日本国内だけで通用するような医学的分類を避けます。例を挙げます。

All subjects had mild hypertension as defined by WHO/ISH guidelines, 5) i.e., a persistent resting diastolic blood pressure of 90-105 mmHg and/or systolic blood pressure of 140-180 mmHg.

日本ではさまざまな学術団体が各専門分野でガイドラインを提唱していますが、海外では一般的ではないケースが多く、また日本語のみで公表されているものは国際的には未発表に等しいといえます。ですから、海外のジャーナルに投稿する場合には、国際的に広く受入れられている分類で対象を定義する必要があります。

以上2つの例からわかるように、論文の投稿先が日本国内であれば見過ごされる点も、海外に投稿する場合では対象の記述の仕方が大きく異なってきます。次回からも引き続きMaterials (Subjects) and Methodsの注意点を取り上げていきます。それでは。