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第13回:論文のMaterials (Subjects) and Methods (2)

こんにちは。David McQuireです。前回に引き続きMaterials (Subjects) and Methodsの注意点をお話します。

2. 研究の方法・手順

Materials (Subjects) and Methodsでは、ほかの研究者が結果を再現できる詳細な説明が必要とされます。すでに確立されている方法・手順を使ったのであれば、参照した文献をここで提示します (一部改変した場合にはその改変部分の詳細を述べる)。新しい方法・手順を導入した場合、あるいは既存のものを大きく改変した場合には、詳細を記述するとともに、使用した方法・手順を選んだ理由とその限界について説明します。

方法・手順がすでに公表されているものであっても広く認知されていない場合には、その文献とともに詳細な説明を行う必要があります。前回の研究の対象を記述する際の注意点で述べた通り、日本では確立された方法・手順であっても、海外では一般的ではない例が数多くあります。海外ジャーナルに投稿するということは、海外の多くの研究者の目に触れるということです。国内向け以上に詳細かつ丁寧な説明を心掛けてください。統計手法について述べる際も同様です。

また、試験に使用した薬剤 (一般名)、検査キット、装置などについては、それぞれ製造業者名とその所在地 (都市名と国名) を必ず記載してください (繰り返しの場合は企業名だけで所在地は省略可)。

Drug X was kindly provided by Company A (Tokyo, Japan), while drug Y was obtained from Company B (St. Louis, MO, USA).

簡単なことですがよく忘れますので注意が必要です。

3. 倫理・インフォームドコンセント
すべてのジャーナルは、プロトコルがethical committee/institutional review boardに承認されたこと、試験の実施前に被験者からインフォームドコンセントを取得したことの記述を要求します。ヒトを対象にした場合にはヘルシンキ宣言、動物の場合には実験動物に関するガイドラインを遵守したことを述べます。

All patients received an explanation of the procedures and possible risks of the study, and gave written informed consent. This study was performed in conformity with the Declaration of Helsinki and was approved by our ethical committee.

上述のように簡単な記述でOKです。たとえ論文の中身が優れていても、この倫理・インフォームドコンセントに関する記述がないとアクセプトされません。

また、被験者の臨床的特徴を記述する際には、日本国内だけで通用するような医学的分類を避けます。例を挙げます。

ここまでMaterials (Subjects) and Methodsの注意点を2回にわけてお話してきました。次回からはResultsのセクションを取り上げていきます。それでは。