大阪オフィス tel:06-6365-1286
東京オフィス tel:03-3230-4657

論文添削ご希望の方
論文添削ご希望の方はコチラ

 

第16回:論文のResults (3)

こんにちは。David McQuireです。
今回はResultsのセクションの最終回として、非臨床試験の場合を例にお話しし
ししましょう。

実験動物を使った非臨床試験も、基本的には前回述べた臨床試験と同じです。試験開始時にすべての群が同等で、例えば検討したインターベンションに対して各群が同様の (または違った) 反応を示したことを提示し、最後にデータの全体的な傾向をまとめます。

非臨床の場合の注意点について例を挙げてお話します。例では、ラット細胞系を使ってN型Caチャンネルに対するdrug Xの作用を検討します。 まず実験として、ラットのクロム親和性細胞系であるPC-12を神経成長因子なしに培養する一方、ニューロンとして分化させるため神経成長因子の存在下で培養します (未分化細胞 vs. 分化細胞)。

After culture with nerve growth factor (110 mg/mL) for 12 days, PC-12 cells showed neurite outgrowth as evidence of differentiation, while cells cultured without nerve growth factor were small and round.

ここで重要なのは、異なる培養条件で明確に異なる2つの細胞系が得られたことを明示することです。

次に、L型Caチャンネルだけを持つ細胞 (未分化細胞) と、L型・N型の両方を持つ細胞 (分化細胞) に対するdrug Xの作用をdrug Yと比較します。

K+ -stimulated dopamine release from undifferentiated PC-12 cells was abolished by incubation with drug Y, while it only decreased 30% when differentiated cells were cultured with drug Y。In contrast, an N-type channel blocker had no effect on dopamine release from undifferentiated PC-12 cells, but reduced it by 50% when added to differentiated cells.

ここでは、2つの細胞系がdrug Xとdrug Yの比較に適切な材料であったことを示すことが重要です。例の通り、L型Caチャンネルだけを持つ細胞 (未分化細胞) であれば、K+で誘発したドパミン遊離はdrug Yで完全消失するはず。一方、L型・N型の両方を持つ細胞 (分化細胞) であれば、完全消失はみられない。逆に、N型Caチャンネルに対する特異的ブロッカーは、L型Caチャンネルだけを持つ細胞からのドパミン遊離には影響しない。つまり例では、検討した細胞がL-/N-型Caブロッカー (drug X) とL型Caブロッカー (drug Y) の比較に有効なモデルであったことを述べているのです。

このように、非臨床試験の場合、その検討に適した特徴を持つ細胞 (系) を用いたことを提示する必要があります。

次回からは、Discussionのセクションを書く際のヒントをお話していきます。それでは。