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第21回:論文のDiscussion (5)

こんにちは。David McQuireです。
今回はDiscussionの最終回として、Discussionの終わりに結論的な見解
(conclusion) を書くときのヒントを紹介します。

Discussionの終わりには、研究の重要な成果をまとめ、データに裏付けられた推論を述べることが一般的です。ジャーナルによっては、Conclusionとして独立したセクションに結論を書くことが求められます。前回のlimitationの記述と同様、事前に投稿規程を確認してください。

それでは結論の例を挙げてみます。
要点①:Drug XとDrug Yはいずれも降圧薬として有効であった。
要点②:Drug Xは自律神経系に対する作用がDrug Yより弱いことが解析で立証された。
要点③:両薬の違いはおそらくDrug XがL型だけでなくN型の電位依存性Caチェンネルにも作用するためである。

①〜③をまとめて英語にしてみます。

In conclusion, the present study showed that once daily treatment with Drug X had less influence on the autonomic nervous system (assessed from heart rate variability) than treatment with Drug Y, while both drugs had a similar antihypertensive effect. This difference between the two drugs was probably related to the effect of Drug X on the N-type, as well as L-type, voltage-dependent calcium channel.

いかがですか。

今度は別の例を挙げてみます。
要点①:Drug Xは白衣効果を有意に抑制した。
要点②:Drug Xを投与した群はDrug Y群より有意に弱い白衣効果を示した。
要点③:白衣効果は過剰な昇圧反応を介することで高血圧の心血管系合併症の発症に寄与するため、高血圧の治療にはこの過剰な昇圧反応を抑制する薬剤が望ましいと考えられる。

①〜③をまとめて英語にしてみます。

In summary, there was a significant decrease of the white coat effect during Drug X therapy and patients receiving Drug X showed a significantly smaller white coat effect than those on Drug Y. Because the white coat effect may be a manifestation of an enhanced pressor response that is related to the cardiovascular complications of hypertension, it may be preferable to treat patients with a drug that suppresses this effect, such as Drug X.

いかがですか。

2つの例にみられる通り、結論の基本形は、「主要な成績①と②を総合すると、臨床的な意義③が示唆される」です。この基本形は幅広く応用できるので覚えておいてください。

最後にもう1つ。結論を書き終えたら必ずAbstractの結論と照合し、内容が一致していることを確認してください。ここに矛盾や食い違いのある論文は問題外ですので。

次回からはReferencesのセクションを書くときのヒントをお話していきます。それでは。