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JeffのEnglish Tips

 

間違いはどこから? ダメな先生がいるの?

ずっと感じていることですが、日本人は英語を話すとき、ある種の間違いを何回も繰り返ししてしまうようです。間違い自体は珍しいことではありません。英語以外を母国語とする人は誰でも、少なくとも初めのうちは英語を使うときに母国語の癖を持ち込みます。フランス人は、「My car, she is the best(俺の車、こいつ(she)は最高さ」と言ったりします。彼らは「it」の代わりに「she」を使い、フランス語の語順で話そうとするのです。ですから、間違い自体はおかしいことではありません。しかし、それでもやはり日本人の場合、誰かが間違った英語を教えているのではないかと時々不思議に思ってしまいます。

間違いには、「Have you ever......?」と聞かれて「I have ever......」と「ever」を使って答えてしまうといった分かりやすいものもあります。論理的には、「ever」を使っても問題がないように思えますが、英語を話す人は「I have never......」とは言っても「I have ever......」とは「決して(never)」使いません。これは当然起きる間違いだと説明がつくにしても、最近ではこの間違いが少なくなってきたように思います。誰かが「ever」の正しい使い方を教えているのでしょうか、それともダメな先生が教えるのを止めたのでしょうか?

間違いにも流行があるようです。Everの間違いが少なくなってきた一方、「commercialize (商品化する)」のような別の言葉がよく使われるようになってきています。現在、使用されている「commercialize」は必ずしも完全に間違いとは言えないにしても、ほとんどの場合が不適切です。日本人は「commercialize」を、「生産する」、「大量生産する」、「市場に投入する」といった意味で使用します。この語の基本的な意味は、商業的利用に製品を準備することです。ところが、日本人の大きな間違いは、「commercialize」が製品やサービスの売買に従事することを意味する「commerce(商業)」に直接つながるのではなく、「commercialism(商業主義)」につながる動詞だと気がついていないことです。

現在の「commercialism」には商業に従事するという意味も確かにありますが、そのほかに芸術性や品質、価値などを無視して、純粋に利益のみに関心を持つという考え方がもともと含まれています。最近よく耳にする企業の不祥事は、いわゆるこの「commercialism」の結果と言えるでしょう。企業が高品質の製品やサービスを提供することより金儲けに関心を持ったために起こったのです。同じように、「to commercialize」は何かを利用して利益を上げる、とりわけ世間に支持されない方法で品質や価値を無視して利益を得ることを意味します。要するに、「commercialize」と「commercialism」はともに非常に否定的な意味合いが強く、通常は何かを非難する場合に使用されるのです。

(ちなみに、「commercial(商売の)」そのものは、普通当たり障りのない言葉ですが、利益への関心が強すぎることを意味する「too commercial」のように否定的に使用される場合があります)

ですから、なぜこの言葉が日本でこれほどよく使われるのか不思議に思います。誰かが教えているのでしょうか。

他にも多くの例がありますが、ここでは最後に不適切な法律用語の使用が増えていることについてお話ししておきましょう。最近、非常に多くの法律用語がごく普通の状況で使用されているのを見かけます。「aforesaid(前述の)」や「hereafter(以下に)」といった言葉がますます多く使われているようです。これらは非常に古い言葉で、最近では法律文書にしか使われません。英語を話すほとんどの人が理解はできますが、日常的な会話では使いません。これらが今も使用されている理由は、法律文書は極めて正確でなければならず、一つの解釈しか許されないからです。将来、頭のいい弁護士がやって来て、「あなたが私に妊娠した牛を借りているのであって、私があなたにその牛を借りているのではないと契約書には書かれている」などとややこしい主張をできないようにするためです。

英語をたくさん読んでいると、日常の言葉の中で法律用語を使用している場面に時折出会います。しかし、それは教養のない人が教養があるように見せようと、愚かさを隠すために使っているか、著者がユーモラスな効果を狙ってある物や人をからかっているかのいずれかでしょう。

ですから、書いたり話したりする場面では気をつける必要があります。よい英英学習事典を使ってください。ダメな先生の言うことには耳を貸さないように。